九州大学井尻寮 学生寮のすゝめ

九大井尻寮の見聞録です

#26 ー 卒業編

お久しぶりです。古口です。ブログを更新していない約半年間、僕個人としてはあまりにも多大な紆余曲折が実はあったのですが、ともかくこの度無事に修士課程を卒業する運びとなったことをここに報告します。あ~~~~よかった~~~~~。この空白期間の僕についての出来事は文字通り筆舌に尽くしがたいという感じなのでここでは語りません。そもそもこれ僕の個人ブログじゃないらしいし...。というわけで今回は卒業編ということで、まあ卒寮に際するアレコレと、あと少し僕の自分語りが入ります。個人ブログじゃないといった矢先にすみませんが、それはそれとして始めていきます。

 

寮を出るにあたって必要な手続きとしては大きく分けて「居室の原状復帰」「各種書類等の提出」の2つがあります。その他の住所変更とかインターネットの解約とか細々としたものはあるのですが、そのあたりは今回はKATSUAIします。

居室の原状復帰」とは「部屋を入居した時の状態に戻す」ということです。私物をすべて撤去し、部屋をきれいに清掃します。...まあこれは多分寮に限らずどこの住居でも同じだと思います。ただ寮に住んでいて良いところは、キレイな家具や家電はその場で他の寮生に譲渡できるという点です。これのおかげで冷蔵庫とかソファとかの大物の処理が楽になったり、逆の立場からすると無料で手に入ったりします。大事に使えよ。新入寮生の時は大助かりでしたね。ただし過剰にものを残していくと倉庫にいらない家具が本当に無限に堆積し処分が面倒になるので、置いていくものは選別して最小限に抑えましょう。ちょっと男子!!!処分にも金と手間(money & time)がかかるんだよ!!!逆に新しく住む人もいつかは退去するということを考えて、部屋の過剰な改造・破壊はやめようね。次に住む人のためにちゃんとキレイにして出ていこうね。ちなみに僕はなんだかんだ寮に6年も住みましたが、撤去作業が進むにつれて部屋が入居当時の状態に近づいていくのは、なんだかとても感慨深いものがありました。泣ける。

←Before

←After これが過去記事の使いまわしだと分かるカンのいいガキは嫌いだよ

次に各種書類等の提出です。これは基本は学校に提出する退寮申請書がメインですね。この書類を提出しないと家賃の請求が4月以降も発生してしまいます。記入して寮の委員会に渡せばまとめて提出してくれるらしいので、各位忘れないようにしましょう。この他にも居室点検表鍵の返却、最後の電気代納入も行います。...とまあこんな感じでそんなに煩雑さもなく、退寮手続きは終了します。寮を出る際に卒業生が昔の表札みたいなものを持って集合写真を撮る文化が慣例的にあります。そして撮影後にそのまま見送り...みたいな形になります。泣ける。

←来てくれた皆ありがとう

退寮の流れはざっくりこんな感じですね。要点は「ゴミを置いていかない」「部屋をきれいにして出ていく」「事務的な手続きは多くないからちゃんとやる」の3点です。忘れること・怠ることなかれ。

ちなみに井尻寮では例年15人くらい退寮者がいます。今年は多分ちょうど15人でした。だいたい新入寮生も同じくらいの人数なので年間の寮生数が一定に保たれるわけですね。もちろん年によってこの辺の人数には波がありますが、目安はこのぐらいだと思います。

 

さて、今回の説明もこれで以上になります。これで僕が書く記事は最後になります。書きたいこと・書くべきことはまだあった気もしますが、おおむね井尻寮という建物について網羅できたのではないかと思います。これまで少しでも読んでくれた皆様、お付き合いいただきありがとうございました。何度か「ブログ読んでます」みたいな言葉をいただきましたがそのたびに嬉しく思っていました。またいつか僕ではない寮生が記事を書くことがあったときはぜひ立ち寄ってあげてくださいね。ではお疲れさまです~。

文責:古口

 

最後に少しだけ読み飛ばしてもいいようなことを書きます。まず福岡で、井尻寮で僕と関わってくれた人全員へ、本当にありがとうございました。思い上がりかもしれませんが僕を認めてくれる人、慕ってくれる人がいたこと、本当に嬉しく思います。皆さんのおかげで本当に愉快な6年間でした。さて僕はこの春からまた別の世界へ踏み出すらしいです。この歩みが自分で踏み出したものなのか、時間という抗いようのない流れに押されてのものなのかはまだ分かりません。時には苦しいこともあったけれど総じて楽しかった場所、いわば安寧の地を離れることに正直寂しさも不安もあります。でもまあできる限り精一杯やろうと思います。では改めて皆さんありがとうございました、どうかお元気で。2022.03.30